空き家再生プロジェクトvo.2 「リノベーションまちづくり@しずおか」開催レポート
2015年11月14日、雨の中ですが静岡市クリエーター支援センターは60人のお客様で満員です!(空き家オーナー様、行政・業界関係者、一般・大学生 が大よそ1/3ずつの比率)
空き家をどう有効活用するとメリットがあるのか?
成功例の徳島県神山町での活動を建築家:坂東孝輔氏(京都市立芸術大学講師)に伺いながら、後半にトークセッションしました。
会場の皆様は大変集中して聞いていました。参考になることが多かったようです。静岡の街中でも大いに参考になったはずです。
個人住宅の空き家のお持ちの方や、いろんな商店街の方々もみえていらっしゃいました。
トークセッションでは、代表の前田と会場の皆様からの質問に坂東さんが受けこたえる形で熱く盛り上がりました!
◇◇ 講演会の概要 ◇◇
■坂東氏の講演内容は、9/12のvo.1 記事 を参照。以下は補足。
・地域活性化と空き家問題との関係
新しいワーク&ライフスタイルを提示できることは、人口減少時代における今後の人材確保手段としても大いに役立つとの事。
実例から考察すると、今までと異なる見方と価値観があれば、空き家を使ったビジネスによって、地域の活力を生み出す資源となり得る。
過疎地であった神山町でも都会から若者が住みたいという移住者が増えていることで、更に空き家再生ビジネスが活発化している。
・統計データと施工費用の概要説明
徳島県神山町での実例として、空き家と移住者の統計データにより、効果を示す。また、リノベーション費用の公表し、同規模の新築との比較によって費用対効果を示す。おおよそ、6割程度で抑えられる事がわかった。
■前田による静岡での空き家の状況説明
・静岡県の空き家は全国平均より多く、静岡市も約4万戸の空き家(住宅の7件に1件は空き家という意味)が存在している。
・静岡市の空き家は、市民には周知されていないが、人口減少により市街地も少なくない。
・大都市よりも空き家の利活用が遅れている。
■静岡での空き家の利活用のインタビュー
・富士市吉原での実例説明。工事金額の公表する事で、空き家リノベーション数を増加。
・清水駅前銀座において空き店舗の一時貸の実例から、今後リノベーションが進むと予想。
・静岡市内の空き家の状況について、不動産業界からの分析。
■質疑応答について
・商店街は、自分の店だけを考える人が多く、必ずしも空き家の所有者が地域活性化を望んでいるとはいえない場合がある。
・中山間地でも、静岡のような地方都市でも基本的な手法は変わらない。
・空き家を店舗併用住宅等への改修はしやすいので、東京では一般的な手法。
・空き家の所有者と利用者とのマッチングをうまくつなぐソフトが大切。
・清水駅前商店街で空き店舗があるが、地域の人通り少なくても実践すべきか検討したい。
■まとめ
・今回のイベントで空き家再生に関する具体的なイメージを感じて頂いたと感触を得た。
・今後、更に広報活動を発展させて、「空き家を使って事業化するメリット」を訴求し、リノベーションの実績数を上げる事を目標とする。
・空き家のマイナスイメージの払拭と、利活用による具体的な成果を見える形で提案できれば、着工数は一気に増えると考えられる。
今回は、こちらの不適際があり、機材トラブルによって聞き苦しいところもあるトークイベントになってしまいましたが、なんとか無事に開催できました。
雨の中、お集まりいただいた皆様、本当にありがとうございました。正直、これだけたくさん人が集まってくれるとは、、、、と驚きました。
今後も空き家再生プロジェクトとして静岡の街と皆様のために何ができるか?について考えながら活動し続けますので、宜しくお願いします。