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静岡の中山間地で、自身の農作業や訪れる友人や釣り人が休憩するための小さな建築 Break hut を設けたいという依頼である。
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北面に一段高い茶園が隣接する敷地である。反対側の南面は車道を挟んで目の前にある河川がながれ、のどかな風景が広がる。
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とはいえ、田畑や里山集落は、一見自然と調和するのどかな風景に見えるが、その恵みを受けつつも実は自然そのものを人工的に変容して生活している場ともいえる。
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この豊かな環境における「人の営み」という行為を考えた場合、里山地域の本質は共生ではなく「自然・人工」の併存的場所であるという認識から、以下の着想を得た。
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Concept: 対比的構成
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コンクリートのスラブ(人工素材)と木材の本体(自然素材)、柱と壁、水平と垂直、平行と山形、低と高、OpenとClose
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また、なるべく目立たない小さな存在であろうとした結果、庇高さや建物高さを抑えることで動物の棲み処みたいな落ち着き感を出したいと考えた。
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