プリッツカー賞

先日、東京大学で今年のプリッツカー賞(建築界のノーベル賞とも言われる)受賞者「RCRアーキテクツ」の講演会がありましたので参加してきました。

IMG_0272

会場の安田講堂で1000人の募集でしたが、行列で待っていたかなりの学生が入りきらず、相当な人数が残念そうに帰っていきました、、、。

 

 Photos by Hisao Suzuki, except where noted; photo by Javier Lorenzo Dominguez

写真左より、ラファエル・アランダとカルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタの3人は大学の友人。

スペイン建築界の中心地、バルセロナから遠く離れた地方の小さな街オロット(約270キロも離れたカタルーニャ地方の田舎)で

建築事務所〈RCR アーキテクツ〉を設立してからずっと30年の活動しているユニット建築家。

近年の世界の建築界では辺境の建築家が受賞される傾向があるようで、RCRアーキテクツも世界的には有名とは言い難い存在でした。

 

↓開演前の状況で、このあと立ち見の人をいれて更に濃厚な雰囲気になる。

IMG_0273

 

↓東京大学教授・建築家の千葉学先生の主催者挨拶。手前には日本のトップ建築家が勢ぞろい、、、。

IMG_0275

 

↓RCRアーキテクツのレクチャーの様子。私の席からは暗い事もあってこれが限度でした。

IMG_0279

因みに上の作品は、スペイン、パラモスに2007年に竣工した《ベルロック・ワイナリー》のテイスティングルームへと続く通路です。

 

じつは、ここは外部空間で、スリットから風、光、雨が入り、太陽の動きにつれて光と影が移ろう静寂な作品。

彼らの作風は、人の手で創られた自然地形ともいうべき風景との一体感と、詩的で静寂な空間が持ち味。

「シェアード・クリエイティビティ」をコンセプトとして「1人ではなく、3人全員の力。3人で、手が6本、口は1つなんだと感じる。」

という制作態度で、突出した造形・アイコニックではなく、地域性との関係や、選ばれた素材とシンプルな形態による丁寧なデザイン。作風だけで見れば、初期の安藤忠雄の影響も感じないこともない。

 

この日の安田講堂は、本当に国内と海外からも多数の建築家が一堂に集結していて、学生はそのことにも興奮していました。

さて、いろんな刺激をもらったことだし、私も自分の建築を信じてやれることを頑張ろう!

※当日の詳しいレポートは、japan-architects のサイトをどうぞ!

http://world-architects.blogspot.jp/2017/05/rcr-pritzker-lecture.html