フランス滞在記~ノートルダム大聖堂~

昨年の今頃はフランスに二ヶ月ほど滞在していたので、少し記憶を整理するために書きました。

 

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■建築説明

パリのセーヌにあるシテ島にある、おそらく一番有名なゴシック建築「ノートルダム大聖堂」(Cathédrale Notre-Dame de Paris)。
建設時期:1163年頃から内陣から始まり、1250年頃に完成(その後一部改修して1345年に今の姿)。
長期の建設期間となる石造建築では、部位によって様式が混在することも珍しくなく、建設開始時はロマネスク様式として始まり途中でゴシック様式となるように建設された。
最高高さ69m キリスト教の司教座
※ゴシック建築:「ゴシック」とは「ゴート族風の」という意味。もともとは「北方の野蛮人ゴート族風に、ゴテゴテしていて醜悪極まりない」と悪い意味の言葉だったが、今では一つの時代の建築様式を表す用語。
ゴシック建築は北フランスを中心に発展、場所によって受容のされ方や時期が異なるが、ヨーロッパに広がった。
特徴は、キリスト教の天上世界を目指す垂直性の建築空間とするため、尖塔アーチとリブヴォールトをもつ。
また、フライングバットレス(飛び梁と呼ばれる控え壁)によって可能になった縦長の大きなステンドグラスによる明かり窓による幻想的な宗教空間が生まれた。
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■雑感
パリの観光人気三本の指に入る場所なのでよく知られています。
初期ゴシックの最高傑作とも言われ、その理由は、それまでにない革新的要素があり、そのあとのゴシック建築への影響が大きかったことらしい。
正面で目立つ3つの門(左から「聖母マリア」「最後の審判」「聖アンナ」)に施された精密なレリーフはとても迫力がありました。
これだけ奥行きがあると洞窟のように感じてしまいます。
建物全体がキリスト教の聖書の教えや生涯をステンドグラス、聖人群等を壁面彫に表現され、覆われています。一種のメディアだと思えます。
※正面中央の門は、「最後の審判」を表現する彫刻で覆われます。
聖母マリアを表す「バラ窓」という円形のステンドグラスは思ったより大きく感じなかった、、、。
正面の二つの塔は横から見ると巨大な壁もしくは門のようにも感じます。建物平面は十字架の形態となっており、その交差部に尖塔が立っています。
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暗い内部では高性能なカメラでないとブレてしまい、、、申し訳ありません。
このように天井が機能的な必要性とは関係なく高い空間が特徴です。
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この空間をまっすぐ祭壇まで歩くと神聖な気持ちになってしまう空間!
これが建築のすばらしさだと思います。パリに行けば一回は訪れる場所ですが、圧倒される空間の力を体験してほしいと思います。
石の重さというかボリューム感が強いのはまだロマネスク的なものが強いのかもしません。
柱のリブヴォールトも床からではなく柱頭から出ています。
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建物の横にはフライングバットレスの壁部分が見えます。面白いのが、その上にガーゴイルという怪物の形をした水落としが突き出ています。
雨が降ると、先端から屋根面に降った雨水が落ちてくるのでわかり易くなります。古代から一種の魔除けとして設けられてきたようです。
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セーヌ河沿いに背面から眺めるとグロテスクでもあり優雅でもある姿。歴史のロマンを川の流れに感じるのかもしれませんね。
斜めの梁がフライングバットレス(飛び梁)というものです。その間をガラスにできる構造的秘密です。
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